研磨材の知識

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研磨材の種類と性能

物体の表面を研磨する時に削る役割をするのが研磨材です。

研磨材は硬度の高い砥粒が主要な構成要素となっており、その研磨材をいろんな方法で加工することで、砥石や研磨布紙、コンパウンドなどとして利用されます。

砥粒はモース硬度の高い物質の結晶で以下のような種類があります。

種類 概要
C 黒色炭化ケイ素。石油コークスとケイ石を電気炉で焼成してできたインゴットを粉砕、整粒したもので硬度が高く、粉砕性にも優れています。
GC 緑色炭化ケイ素。Cよりも純度が高く優れた研磨力を発揮します。
A アルミナ質。ボーキサイトを電気炉で溶融して得られ、靭性も高い。
WA 白色アルミナ質。Aよりも純度が高く、絶縁性をもち、化学的にも耐性がある。
PA 淡紅色アルミナ質。WAを改良したもので、より長寿命となっています。

一般的な研磨材は上記のようなものになります。

研磨材の砥粒の性能には硬度の他にも形状や化学耐性、電気伝導性、毒性など加工するものに合わせた研磨材を選ぶ必要があります。

研磨材の硬度の目安はモース硬度を見る

研磨材にとって研磨・研削力の指標の目安となるのが「硬度」です。

地球上でもっとも硬い物質はダイヤモンドで、構成されている元素はC(炭素)です。

硬度の高い研磨材C(黒色炭化ケイ素)も化学式にするとSiCとなり、硬度の高い炭素が含まれています。

使用する研磨剤の高度より高い物質は研磨できませんので、研磨材にとって硬度は重要な要素といえます。

材料 モース硬度
ダイヤモンド 10
ボロンカーバイド 9
黒色炭化ケイ素・緑色炭化ケイ素 9
アルミナ質・白色アルミナ質 9
クロム 7
ケイ素・シリコン 7
石英 7
6
ガラス 5
5
3
2

 

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